1.ゲームシナリオライターは夢をみられない
――ゲームシナリオライターとは、縁の下の力持ちである。
これは、私が教え子達に毎年伝えている言葉だ。
この言葉を伝えるたび、ゲームシナリオライターを目指す彼らの表情はキョトンとしたものになる。
それもそのはず。みんな、自分達が思い描いた世界をゲームにしたくて、クリエイターという道を目指しているのだから。
かくいう私も、子供のころから大好きだったゲームを自分で作りたいと思い、ゲーム専門学校に入学した。
そこで、たぐいまれなる才能を発揮させまくった結果(!?)。
在学中にもかかわらず、インターン先で乙女ゲームシナリオライターとして華やかなデビューを飾ることとなった。
そして卒業後。すぐにフリーのライターとして活動を始め、現在2022年――今年でライター歴15年になる。
申し遅れました。
ワタクシ、フリーゲームシナリオライターの『泉りお』と申します。
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知ってしまった現実。その先に見たものとは……?
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