今年は埴輪(はにわ)をテーマにした企画展の当たり年です。
前回、国立近代美術館で開催中の「ハニワと土偶の近代」をご紹介しましたが、今年は終了してしまったものも含めて多数の企画展が開催されています。
今回は開催中、間もなく開催の企画展をまとめてご紹介します。
石田彰さん、森川智之さんの音声ガイドで「挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展『はにわ』」
「埴輪といえば」で思いつく埴輪がならぶ特別展『はにわ』が開催中です。
本展の音声ガイドは、石田彰さん、森川智之さんです。
アプリでも使えますので、いつものいい音のイアフォンをお忘れなく。
公式サイトには本展へのメッセージも公開されていますので、お聴き逃しなく。

会場の東京国立博物館、九州国立博物館どちらも濃厚な常設展が魅力ですので、そちらもお見逃しなく。
会場
– 2024年10月16日(水)〜12月8日(日) 東京国立博物館(東京・上野)
– 2025年1月21日(火)〜5月11日(日) 九州国立博物館(福岡県太宰府市)
公式サイト: https://haniwa820.exhibit.jp/
千葉県の市原歴史博物館では「旅するはにわ-房総の埴輪にみる地域間交流-」
東京駅から1時間半ほどの場所である、千葉県市原市には50基以上の古墳が残ります。
市原歴史館が所蔵する「山倉1号墳出土埴輪」は、さきたま古墳群が名前の由来ともいわれる埼玉県の生出塚埴輪窯(鴻巣市)から、100km近くも運ばれてきたことがわかっています。
これにちなみ、房総半島の埴輪文化と地域間交流に焦点を当てた企画展が開催中です。

会場: 市原歴史博物館 (千葉県市原市)
会期: 2024年10月12日(土)〜12月15日(日)
公式サイト: https://www.imuseum.jp/rekisi_museum/tokubetsu/2024_tokubetsu/1284.html
山武市歴史民俗資料館 「埴輪展」
同じく千葉県にある山武市歴史民俗資料館でも「埴輪展」を開催中です。
山武市内には500基もつくられたそうで、埴輪が出土した主要な古墳だけでも9基を数えます。

会場: 山武市歴史民俗資料館(千葉県山武市)
会期: 2024年4月20日(土)〜2025年5月11日(日)
公式サイト: https://www.city.sammu.lg.jp/page/page006284.html
群馬県立歴史博物館に里帰り「古墳時代ぐんまの国宝埴輪と東博埴輪」
群馬県高崎市にある群馬県立歴史博物館では、東京国立博物館所蔵の群馬県ゆかりの埴輪3体が里帰りして、常設の「国宝展示室」にて展示中です。
会場: 群馬県立歴史博物館(群馬県高崎市)
会期: 2024年10月22日(火)~2025年5月25日(日)
公式サイト: https://grekisi.pref.gunma.jp/event/4224/
松阪市文化財センター はにわ館「王権と首長墓の埴輪」
松坂牛でも有名な三重県松阪市の文化財センター はにわ館では間もなく「王権と首長墓の埴輪」展が開催されます。

会場: 松阪市文化財センターはにわ館(三重県松阪市)
会期: 2024年10月26日(土)〜12月8日(日)
公式サイト: https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/bunkazai-center/kikakuten-tokubetuten.html
(中林寿文 記)