初のシングル曲が赤字
シングル、赤字かよ! この世界では「ジワ売れ」という概念がなく、完成してリリースしたら売上が即座にはじき出されます。
メンバーを増やして公演やオファーで細かく稼ぐしかない。けれどメンバーを増やそうにもオーディションのそばから不穏なことを言うメンバーもいて、くじけそうです。
そうしているうちに、スタミナ切れから不調を訴える人が続出。医務室を増やしました。
転がり落ち始めると早いんです、黄泉比良坂だけに。なんと、「紐付き援助」として資金の代わりに知人の娘をグループに入れさせてくれというアヤシイ話が舞い込んできて、頭を抱えている隙に不穏なツーショット写真の流出やアイドルが不用意にSNSに書き込みをして責められる等の炎上トラブルが続出します。
アイドルを守るのも事務所の役目。取るに足らない話題は無視して切り抜けます。
悪いことばかりではありません。受賞することもあります。ちょっとはこれまでのプレイが報われる、と思ったら、ずいぶん辛辣な司会者だな……!?
トラブルを待ち望んでしまう…?
シングルを5枚以上発売すると「スペシャルイベント企画」がアンロックされてライブを開催できるようになります。これまでのシングルでセトリを作ったり、合間にトーク時間を設けてメンバーを配置したり。なかなか悩みどころの設定が本格的です。
ライブが開催されると、アクションカードが表示され、このライブの命運を予感させてくれます。トラブル発生率56%……。ただの試練じゃん。
進行するにつれ、吊りカメラがブレただの、ヘッドセットの電池が切れたのに予備が無いだの、衣装のヒールが折れただの、送風扇に髪が巻き込まれた(!)だの、次から次へとトラブルが発生し、プロデューサーとしての判断が求められていきます。
これがどういうわけか楽しく、ひょっとしてこのゲームに飼い馴らされつつあるのでは、と感じてしまう瞬間が訪れます。
とかいって、ライブの最後に表示される利益を見てひっくり返るわけですが。
こまめに公演を行い、オファーも短期のものをこなすなどして、銀行からの借入もなんだかんだ返済をしていけるように。
ここまで読んだ皆さん、ぼくが一切手をつけていないコマンドがあるのにお気づきだと思うのですが、それはアイドルへの「アタック」です。
そう、この『Idol Manager』では、メンバーとの交流の中で親密になっていくこともできるんですね。メンバー同士の状況を知るための雑談や、モチベーションを保つために本人の希望を聞いたりする中で、芽生える感情がある、というところではあるのですが、ぶっちゃけそんなヒマはありません。常にスタミナとメンタルを突っ込んで資金繰りをする日々。
このゲーム、アイドルプロデュースの皮を被った「経営シミュレーションゲーム」です。