
古参の一声で空気が凍る――推し活は、誰のもの?
消えた投稿は、見えないのに重い。
「消したってことは、やっぱり……」
「圧力でしょ」
「事務所が」
「ファンのせい」
「新規のせい」
推測が連鎖する。私は耳栓をしているのに、脳内がうるさい。言葉は音より厄介だ。消えない。残る。刺さる。
ユズがまた書いた。
「皆さんへ。今は“静かに”が一番の応援です。外部に広げるような企画はやめましょう。推しを守りたいなら、正しい推し活を」
正しい推し活。
その四文字が、私の喉を締めた。
私は、正しくないのか。
最前列に立てない私は、応援する資格がないのか。
声が小さい私は、黙って見守るだけの存在なのか。
ミレイがチャットで荒ぶる。
「正しい推し活って何。誰が決めるの」
さやが短く返す。
「誰も決めない。だから境界線を“自分たちで”引く」
自分たちで。
私はその言葉に、少しだけ勇気をもらった。正しさで殴られないためには、私たちの線を先に出すしかない。
私は固定文を、もう一段だけ強くした。
「本企画は本人宛の1冊のみ。配布なし。拡散なし。募金なし。写真なし。ロゴなし。個人攻撃なし。推測の拡散なし。公式窓口を通す」
そして、ユズの名指しはしない。相手を敵にしない。敵を間違えない。
タイムラインの温度は、少しだけ下がった。
でも、ユズの影響力は強かった。引用が増える。私への空気は冷たいまま。
そのとき、宵玻璃(よいは)の投稿通知が来た。
「今夜、話す」
短い。希望。――でも、数秒後に消えた。
私の手が震えた。消える。消える。推しの言葉が消える。私の世界が、また沈む。
その直後、見知らぬ番号から、MurmurのDMが来た。今度は“公式”名乗りの方。
「駅で会えますか。大事な話があります」
同じ文面の繰り返し。でも、前回は、確かに推しの名前を知っていた。榊さんの疲れた目を思い出す。
さやが返す。
「行くなら、条件を。人通りの多い場所。時間短く。名刺確認できないなら離脱」
私は短く返信した。
「人通りの多い場所で、10分だけ。所属とお名前を確認できない場合は会話を続けられません」
既読がつく。
返事が来た。
「了解。○○駅、改札前。今夜19:30」
私は、心臓の音を数えた。
怖い。でも、ここで止まったら、推しが消える気がする。
消えるのは、推しじゃない。私の“続ける”が消える。
私は、耳栓ケースを握りしめ、立ち上がった。
「最前列に立てない私が、推し活戦線の司令塔になった理由――当落・遠征・炎上の全部を『好き』に変えるまで」
※本作品はAI生成本文を含みます
作者紹介

ヒトカケラ。
好きを少しずつ詰め込んだお話を、AIにも手伝ってもらいながら書いてるので、読んでもらえるとうれしいです。
公式サイト:https://hitokakera.com/
作者X:https://x.com/hitokakeranovel









