
晒しの予告が来た――守るべきは推しより先に、私たちだ
眠れない夜は、音が増える。冷蔵庫の稼働音、壁のきしみ、遠くの車。耳栓をしても、世界はゼロにならない。
スマホが震えたのは、午前1時過ぎだった。
非通知着信。昨日と同じ。私は出ない。出ないと決めた。
代わりに、メッセージが来た。
「明日、全部出す」
送り主は、記号アカ。
「あなたの勤務先。あなたの本名。あなたの“仲間”も」
私は、身体の中の血が冷えるのを感じた。
推しより先に守るべきものがある。
私たちの生活。私たちの安全。そこが壊れたら、推し活は続けられない。
私はさやに共有した。指が震えて、誤字が出そうになる。私は深呼吸して、整えて送った。
さやの返信は速かった。
「守る。まず“外に出ない”。現場は近づきすぎない。連絡先を整理。必要な人に相談。こちらから攻撃しない」
ミレイが続く。
「ひより、今からうち来る? 一人でいるの危ない」
私は迷った。怖い。でも、迷っている時間が危ない。
「行く」
私は短く返した。
ミレイの部屋は、推し色の小物が多かった。でも、派手じゃない。生活の中に推しがいる。私はその空気に救われた。人の生活の匂いは、怖い時に現実を戻してくれる。
私たちは、やることを切った。
・現場までの移動を分担(単独行動しない)
・SNSの固定文を更新(個人情報に触れない)
・榊さんへの連絡(受け渡し時間の確認)
・最悪の場合に備えた連絡網(具体手順ではなく“誰に”を整理)
さやはオンラインで淡々と指示を出し、私たちは淡々と従った。
そのとき、ユズの投稿が流れた。
「皆さん、推しのために静かに。変な人に絡まれたら、無視が一番です」
変な人。
その言葉が、私の胸を刺した。私のことを変な人と言っているのかもしれないし、脅している相手のことかもしれない。でも、その曖昧さが一番怖い。
私は、画面を閉じた。
今夜は、守る夜。
榊さんから返信が来た。
「受け渡しは、会場近くのスタッフ導線で。あなた達の安全が優先。無理しないで」
無理しないで。
推しと同じ言葉。胸が痛い。痛いのに、温かい。
そして、夜の終わりに、ユズからDMが来た。
「明日、現場で答え合わせしよ。あなた、間違ってるから」
間違ってる。
私はその言葉を、息と一緒に吐いた。
間違っているのは、私か。ユズか。世界か。
答え合わせは、明日。
明日は、現場。
「最前列に立てない私が、推し活戦線の司令塔になった理由――当落・遠征・炎上の全部を『好き』に変えるまで」
※本作品はAI生成本文を含みます
作者紹介

ヒトカケラ。
好きを少しずつ詰め込んだお話を、AIにも手伝ってもらいながら書いてるので、読んでもらえるとうれしいです。
公式サイト:https://hitokakera.com/
作者X:https://x.com/hitokakeranovel









