
「お知らせ」四文字で胃がねじれた夜――推し活は祈りじゃなくて作戦です
公式の「お知らせ」は、いつも短い。短いのに、身体に入ってくる。
「活動休止」
その四文字が表示された瞬間、世界が沈んだ。タイムラインは悲鳴で埋まり、怒りが湧き、泣き声が増えた。音がないのに、うるさい。私は耳栓を押し込み、椅子の背に頭を預けた。
――休止。
終わりじゃない、とは分かってる。分かってるのに、心が勝手に「終わり」を作る。推しが消える。推しの声が、止まる。私の毎日が、また静かに壊れる。
私は、過去を思い出した。
夜。部屋。暗い天井。息がうまく吸えない日。
TuneLiveのアーカイブで、宵玻璃(よいは)の歌を流した。
「今日も、宵の端っこで」
その声で、私の呼吸が戻った。
推しは、私の命綱だった。大げさだと笑われても、事実だ。だから私は、誰かの“空気”に潰されたくない。私の弱さは、私のものだ。推しを使って攻撃しない。でも、推しを支えるために、私は動く。
ミレイからチャットが来た。
「休止……やば……」
続けて、スタンプだけの泣き顔が並ぶ。
さやは短く来た。
「落ち着く。今やることを切る」
私は、メモ帳を開いた。紙に書くと、心が少しだけ整う。
・今は推しを攻撃材料にしない
・憶測を回さない
・推しが戻る道を守る
・私たちは、できることをする
「言葉を集めたい」
私は打った。
「宵玻璃に、返したい。救われた人の言葉を。攻撃じゃなく、手紙として」
ミレイがすぐ返した。
「やろ! ファン冊子! 言葉だけのやつ!」
さやが続ける。
「運用条件:個人攻撃なし。憶測なし。スクショ転載禁止。本人宛のみ」
私は画面に向かって深く息を吐いた。祈るだけじゃ足りない。作戦が必要だ。推し活は、気持ちと運用でできている。
その直後、見知らぬDMが来た。
「公式の者です。あなたの文章を見ました。話を聞いてください」
画面の上に浮かぶ文面は、丁寧だった。でも、丁寧な文面は、ユズの“圧”も丁寧だった。私は信じたい。だけど、信じるのが怖い。
さやに転送すると、返信が来た。
「まず確認。質問テンプレ作る」
私は、仕事で培った癖で、相手の文面を解析する。
・名乗りが曖昧
・具体的所属がない
・日時場所の提示がない
・でも、私の“文章”を見たと言っている
私は、質問文を作った。短く、丁寧に、逃げ道を作らない。
「ご連絡ありがとうございます。確認のため、所属とご用件、連絡方法(公式サイトの問い合わせ窓口など)をご提示いただけますか。個人情報保護のため、DMだけで詳細共有する形は避けたいです」
送信。
既読がつくまで、心臓がうるさい。
既読がついた。
そして返信が来た。
「それは難しい。今夜、駅で会えますか。あなたの言葉は、推しを守る」
駅。
会う。
私は耳栓ケースを握りしめた。
そして、もう一つのDMが同時に届いた。
「会ったら終わり。推しは戻らない」
世界が二つに割れる音がした。
「最前列に立てない私が、推し活戦線の司令塔になった理由――当落・遠征・炎上の全部を『好き』に変えるまで」
※本作品はAI生成本文を含みます
作者紹介

ヒトカケラ。
好きを少しずつ詰め込んだお話を、AIにも手伝ってもらいながら書いてるので、読んでもらえるとうれしいです。
公式サイト:https://hitokakera.com/
作者X:https://x.com/hitokakeranovel










